AIコードエディタCursorとは?使い方&導入方法を徹底解説!

前回更新 2025/05/20 更新者

プログラミングの世界は日々進化しています。特に最近、AI(人工知能)の進化は目覚ましく、「AIと一緒にコードを書く」のが当たり前になる時代がすぐそこまで来ています。そんなAI時代の新しいコードエディタとして注目されているのが「Cursor」です。

「Cursorって何?」「どうやって使うの?」「私にも使えるの?」

この記事では、そんな疑問を持つあなたのために、AIコードエディタCursorとは何か、そしてそのCursor使い方をやさしく、分かりやすく解説していきます。プログラミング初心者の方から、もっと効率的に開発したい現役エンジニアの方まで、きっと役立つ情報が見つかるはずです!

目次

AIプログラミングって何?Cursorが登場した背景

プログラミングって、書くのに時間もかかるし、エラーが出ると原因を探すのも大変ですよね。AI技術、特に文章を作るのが得意な「大規模言語モデル(LLM)」が登場してから、この状況が変わり始めています。

AIがコードの候補を提案してくれたり、エラーの原因を教えてくれたり、果てはコードをまるっと書いてくれたり。これが「AIプログラミング」の考え方です。

従来のコードエディタは、コードを書くための「道具」でした。でも、CursorのようなAIコードエディタは、まるで賢いアシスタントのように、あなたがコードを書くのを「手伝ってくれる」存在なんです。面倒な部分をAIに任せることで、私たちはもっと創造的な作業や、難しい問題解決に集中できるようになります。Cursorは、そんなAIとの新しい協業スタイルを実現するために生まれました。

Cursorとは一体何?初心者でも分かる基本のキ

では、具体的にCursorとはどんなツールなのでしょうか?

Cursorは、簡単に言うと「AI機能がたっぷり詰まった、賢いコードエディタ」です。Visual Studio Code(VS Code)という人気のエディタに似ているので、VS Codeを使ったことがある人ならすぐに馴染めるでしょう。

Cursorの最大の特徴は、複数の強力なAIモデル(GPT、Claude、DeepSeekなど)と連携して、あなたのコーディングを強力にサポートしてくれる点です。

Cursorとは

Cursorで何ができるの?

  • コードを自動で書いてくれる(コード生成): 「こんな機能のコードを書いて」とお願いすると、AIがコード案を生成してくれます。
  • コードの続きを提案してくれる(コード補完): 入力途中のコードから、次に書きたいであろうコードを予測して候補を出してくれます。
  • エラーの原因を探してくれる(デバッグ支援): コードがうまく動かない時に、どこがおかしいのか、どう直せばいいのかヒントをくれます。
  • コードの意味を説明してくれる: 複雑なコードや、初めて見るコードの意味をAIに解説してもらうことができます。
  • コードをきれいに整理してくれる(リファクタリング): 読みにくいコードを、AIが分かりやすく書き直す手伝いをしてくれます。

どんな人におすすめ?

  • プログラミング学習中の学生さん: AIがコードの書き方やエラー解決を手伝ってくれるので、学習の強い味方になります。
  • 開発効率を上げたいエンジニアさん: 定型的なコード作成やデバッグ作業をAIに任せて、時間を節約できます。
  • AI技術に興味がある方: AIが実際にどのようにプログラミングを支援するのか、体験してみたい方におすすめです。

Cursorは、まさにAI時代の新しいプログラミングツールと言えるでしょう。

Cursorを始めてみよう!ダウンロードとインストール

Cursorを使うのはとっても簡単です。まずはあなたのパソコンにインストールしましょう。

1、Cursor公式サイトへのアクセス方法

まずはブラウザを開いて、Cursorの公式サイトにアクセスします。 アドレスはこちらです: https://www.cursor.com/ja

2、対応OSとダウンロード手順

公式サイトにアクセスすると、すぐに「Download」(ダウンロード)ボタンが見つかるはずです。CursorはWindows、macOS、Linuxに対応しています。あなたの使っているパソコンのOSに合わせて、対応するバージョンを選んでダウンロードボタンをクリックしてください。

Cursorダウンロード

3、インストール方法(Windows, macOS, Linux)

ダウンロードしたファイルを実行します。

  • Windows: ダウンロードした.exeファイルを開き、画面の指示に従って「Next」(次へ)をクリックしていけばインストールが完了します。
  • macOS: ダウンロードした.dmgファイルを開き、CursorのアイコンをApplications(アプリケーション)フォルダにドラッグ&ドロップすればインストール完了です。
  • Linux: ダウンロードしたファイル形式(.deb, .rpmなど)に合わせて、パッケージマネージャーを使うか、指示に従ってインストールします。

基本的には、画面の指示通りに進めば難しくありません。

4、初回起動とアカウント作成(Google, GitHub, メール)

インストールが終わったら、Cursorを起動してみましょう。初めて起動する場合は、アカウントの作成またはログインが必要です。

Googleアカウント、GitHubアカウント、またはメールアドレスを使って簡単に登録できます。普段お使いのアカウントがあれば、それを使うのが手軽でおすすめです。

5、初期設定(テーマ、フォントなど)

ログイン後、簡単な初期設定画面が表示されることがあります。ここでは、コードの見た目(テーマカラーやフォント)や、よく使う設定などを自分の好みに合わせられます。もちろん、最初はデフォルト設定のままでも大丈夫です。

これで、Cursorを使う準備は完了です!

Cursorの画面構成を分かりやすく解説!VS Codeユーザーなら馴染みやすい?

Cursorの画面は、多くの開発者が使っているVS Codeとそっくりです。VS Codeを使ったことがある人なら、きっとすぐに「あ、これね!」となるはず。初めての方でも大丈夫、各部分の役割を説明しますね。

Cursorの画面は主にいくつかのエリアに分かれています。

  • サイドバー (Activity Bar): 画面の一番左にある縦長のエリアです。ファイルを探したり、検索したり、Gitを使ったり、デバッグしたり、拡張機能を入れたり、よく使う機能のアイコンが並んでいます。
  • エディタ区域 (Editor Area): 画面の真ん中、一番広いエリアです。ここで実際にコードを書いたり編集したりします。開いているファイルごとにタブが表示されます。
  • パネル (Panel): 画面の下部にあるエリアです。プログラムを実行した結果(出力)を見たり、デバッグの情報を見たり、コマンドを入力するターミナルを使ったりできます。
  • ステータスバー (Status Bar): 画面の一番下にある細長いエリアです。今開いているファイルが何のプログラミング言語か、インデント(字下げ)の方法、カーソルの位置などが表示されています。

これらのエリアを行き来しながら、あなたはコードを書いていくことになります。

Cursorエディター

これがCursorのすごいところ!AI機能の使い方

Cursorの真骨頂は、やはりそのAI機能です。これらの機能を使いこなすことで、あなたのコーディングスピードは劇的にアップするはずです。

1、AIによるコード生成・補完

CursorのAIは、あなたが次に書きたいコードを予測したり、指示に合わせてコードをまるごと生成したりしてくれます。

  • 自然言語で指示してコードを書いてもらう方法: Cursorには「Chat」ウィンドウや「Composer」ウィンドウがあります。ここに「Pythonで、リストの中身を順番に表示するコードを書いて」のように、日本語でやりたいことを入力してみてください。AIがそれに合ったコード案を生成してくれます。
  • 入力中のコード補完機能: コードをタイプしていると、Cursorが自動的に「もしかしてこれを書きたいのかな?」とコードの候補を薄い文字で表示してくれます。
  • TabキーやEnterキーでの補完確定: 表示された候補があなたが書きたいコードなら、TabキーかEnterキーを押すだけで、そのコードを確定して入力できます。いちいち全部手で打たなくて済むので、すごく楽ちんです!

2、リアルタイムエラー検出とデバッグ支援

コードを書いていると、どうしてもエラーはつきものです。Cursorはエラーを見つけるのも得意です。

  • エラー表示の見方(赤い波線): コードに文法ミスなどがあると、その場所に赤い波線が表示されます。
  • エラーメッセージの確認方法: 赤い波線の上にマウスカーソルを持っていくと、どんなエラーなのか、簡単な説明が表示されます。
  • AIを使ったデバッグのヒント: エラーが出たコードを選択してAIに質問すると、「ここの変数の名前が間違っているかもしれません」「この関数は引数が足りません」のように、修正のヒントをくれることがあります。

3、YOLOモード/Auto Runモードって何?

Cursorには「YOLOモード」や「Auto Runモード」というちょっと面白い機能があります。これは、AIがもっと積極的にコードの提案をしてくれるモードです。

  • YOLOモードの役割とメリット: このモードをオンにすると、あなたが少しコードを書いただけで、AIが「きっと次にこんなコードが必要だよね!」と大胆に、そして具体的なコードブロックを提案してくるようになります。特に初心者の方は、AIの提案を見ながらコードの書き方を学ぶのに役立ちます。
  • モードの有効化方法: 画面右上の歯車アイコン(設定)をクリックし、「実験的な機能 (Features)」の項目を探すと、YOLOモードのオン/オフを切り替えるスイッチがあります。

4、使うAIモデルを選んでみよう

Cursorは、いくつかの異なるAIモデルと連携できます。モデルによって得意なことが少し違います。

Cursorモデル設定

  • 対応している主なモデル: GPTシリーズ(OpenAI)、Claudeシリーズ(Anthropic)、DeepSeekなどがあります。
  • モデルごとの得意なこと: 一般的に、Claudeはコード生成の精度が高いと言われることがあります。DeepSeekは対話が得意だったりします。Cursorは新しいモデルもどんどん追加していく予定です。
  • 設定画面でのモデル選択方法: 設定画面の中に、どのAIモデルを使うか選択できる項目があります。色々試してみて、あなたが一番使いやすいと感じるモデルを選んでみましょう。

Cursor設定

Cursorをもっと便利に!基本操作とショートカット

Cursorの基本的な操作方法と、知っておくと便利なショートカットキーを紹介します。

1、新しいファイルやプロジェクトの作成方法

新しいコードを書き始めるには、新しいファイルやフォルダを作成します。

  1. 画面左上の「ファイル (File)」メニューをクリックします。
  2. 「新規ファイル (New File)」または「新規フォルダ (New Folder)」を選択します。
  3. ファイル名やフォルダ名を入力して作成完了です。

Cursor新規ファイル

2、コードの基本的な編集方法

エディタ区域で、普通のテキストエディタと同じようにコードを入力したり、コピー&ペーストしたり、削除したりできます。Cursorは多くのプログラミング言語の色分け表示(シンタックスハイライト)に対応しているので、コードがとても読みやすいです。

AIエディター

3、知っておくと便利なショートカットキー一覧

ショートカットキーを覚えると、マウスを使う回数が減って作業効率がぐっと上がります。いくつかよく使うものを紹介しますね。

  • コマンドパレットを開く: Ctrl + Shift + P (Windows) / Command + Shift + P (macOS) – Cursorのいろんな機能を検索して実行できます。
  • Chatウィンドウを開く: Ctrl + L – AIと対話してコード生成などを依頼できます。
  • Composerウィンドウを開く: Ctrl + I – コードの一部を選択してAIに編集や解説を依頼できます。
  • ファイルを保存: Ctrl + S (Windows) / Command + S (macOS) – こまめに保存しましょう!
  • 元に戻す(Undo): Ctrl + Z (Windows) / Command + Z (macOS) – 間違えちゃった時に一つ前の状態に戻せます。
  • やり直し(Redo): Ctrl + Y (Windows) / Command + Y (macOS) – Undoしすぎた時に進められます。

もっとたくさんのショートカットキーがあります。「ファイル (File)」->「基本設定 (Preferences)」->「キーボードショートカット (Keyboard Shortcuts)」で一覧を見たり、自分でカスタマイズしたりできますよ。

Cursorはコードを書くだけじゃない!驚きの活用シーン

CursorのAI機能は、コードを書くこと以外にも、色々な場面であなたの作業を助けてくれます。

★ 開発効率アップに直結する使い方

  • 既存コードの解析やリファクタリング: チームの他の人が書いたコードや、しばらく触っていなかった自分のコード。AIに「このコードは何をしているの?」と聞けば解説してくれます。また、「この部分をもっと分かりやすく書き直して」とお願いすれば、リファクタリング案を提案してくれます。
  • テストコードの自動生成: 自分が書いたコードがちゃんと動くか確認するためのテストコード。AIに「この関数のテストコードを書いて」と頼めば、基本的なテストコードを生成してくれます。
  • ドキュメント作成支援: プログラムの使い方や仕様を説明するドキュメントを書くとき、AIに構成案を作ってもらったり、文章のドラフトを書いてもらったりできます。

★ プログラミング以外の意外な使い方

CursorのAIは汎用的な能力も持っているので、プログラミング以外のクリエイティブな作業にも使えます。

  • 文章やブログ記事のドラフト作成: 「Cursorの使い方について、ブログ記事の冒頭部分を書いて」のように頼めば、文章の書き出し案を作ってくれます。
  • アイデア出し(動画企画、プレゼン構成など): 「プログラミング学習に関するYouTube動画の企画アイデアをいくつか出して」「次のプレゼンの構成を考えて」など、ブレインストーミングの相手にもなります。
  • データ分析コードの生成と実行: 「このCSVファイルを読み込んで、A列とB列の相関関係を計算するPythonコードを書いて、結果を表示して」のように依頼すると、コードを生成して実行し、結果を見せてくれることも可能です。
  • 簡単なウェブサイトやブラウザ拡張機能の開発: 自然言語で「こんなデザインの簡単な自己紹介ウェブサイトを作りたい」と説明すれば、HTML/CSS/JavaScriptのコードを生成してくれます。

CursorのAI機能は、あなたのアイデア次第で様々な使い方ができます。

ChatGPTと連携?AIと二人三脚で開発する未来

Cursorは、人気の対話AIであるChatGPTを内部で利用することもできます。Cursorのコード編集機能とChatGPTの強力な対話能力を組み合わせることで、まるでAIと二人三脚で開発しているような感覚になります。

CursorのChatウィンドウでChatGPTモデルを選択すれば、より自然な言葉でAIに質問したり、コードに関する深い議論をしたりできます。例えば、「このコードのこの部分が理解できないんだけど、もっと簡単な言葉で説明してくれる?」とか、「この機能を追加したいんだけど、どんな方法がある?」といった具体的な相談が可能です。

AIがコードを書き、あなたがそれをレビュー・修正する。または、あなたが大まかな指示を出し、AIが詳細なコードを埋めていく。このような新しい開発スタイルが、CursorとAIの連携によって現実のものとなっています。

まとめ:Cursorであなたの開発スタイルが変わる!

この記事では、AIコードエディタCursorとは何か、そしてその基本的なCursor使い方を解説しました。

Cursorは、単なるコードを書くツールではなく、AIの力を借りてあなたの開発作業を劇的に効率化してくれるパートナーです。コードの自動生成や補完、エラー検出、さらにはアイデア出しや文章作成まで、その活用範囲は多岐にわたります。

AIをあなたの相棒にして、エラーに悩む時間を減らし、アイデアを形にするスピードを上げましょう。プログラミング学習がもっと楽しく、もっと捗るはずです。

学んだことや、新しく挑戦したいアイデアを整理するなら、GitMindのようなマインドマップツールが役立ちます。例えば、Cursorで学んだ機能をマインドマップにまとめたり、次に作りたいウェブサイトの構成をGitMindで視覚的に整理したりすることで、理解が深まり、思考が整理されます。ぜひ、Cursorでの実践と合わせて、GitMindも活用してみてくださいね。

この記事が、あなたがCursorを使い始めるきっかけとなり、AIと一緒にプログラミングの世界を楽しむ一助となれば嬉しいです!

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著者: 関連カテゴリ: AIツール, 裏技とリソース. 前回更新 2025/05/20

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