
Wordでフローチャートを作るなら、手順が一直線に進む図は「SmartArt」、条件によって進路が分かれる図は「図形」を使うと作りやすくなります。図形を線で確実につなぎたい場合は、最初に描画キャンバスを挿入するのがポイントです。この記事では、申請の承認フローを例に、2つの作り方と線が外れるときの対処法を説明します。
Wordでフローチャートを作る前に決めること
まず、図にする手順を短い言葉で書き出しましょう。例えば「申請する → 内容を確認する → 承認されたら処理する/差し戻されたら修正する」です。開始と終了、作業、判断の3種類に分けておくと、図形選びで迷いにくくなります。
| 図形 | 表す内容 | この例での使い方 |
|---|---|---|
| 角丸の開始・終了図形 | 流れの始点と終点 | 「申請開始」「処理完了」 |
| 長方形 | 作業・処理 | 「内容を確認」「申請を修正」 |
| ひし形 | 条件による分岐 | 「承認された?」 |
図形内の文言は「確認する」のように動作が分かる短い表現にし、ひし形から出る線には「はい」「いいえ」を付けます。分岐後の行き先まで決めてから描き始めると、線の交差を減らせます。
方法1:Wordの「図形」で分岐のあるフローチャートを作る
以下は以前の操作画面です。Wordの版によってリボンの表示や配置が異なる場合があります。

承認・差し戻しのような分岐を表すなら、図形を個別に配置する方法が向いています。以下はデスクトップ版Wordでの手順です。リボンの表示名や位置はバージョンによって異なる場合があります。
- 描画キャンバスを入れる。[挿入]→[図形]→[新しい描画キャンバス]を選びます。キャンバスなしでも図形は配置できますが、Wordで図形同士をコネクタで接続する際はキャンバス内にまとめます。
- 図形を配置する。[挿入]→[図形]から開始・終了、長方形、ひし形を選び、上から「申請開始」「内容を確認」「承認された?」の順に配置します。図形を選択して文字を入力します。
- 分岐先を作る。ひし形の先に「処理する」と「申請を修正」を置き、修正後にどこへ戻るかも決めます。線を引く前に図形の位置を整えると作業が楽です。
- コネクタでつなぐ。[図形]の[線]からコネクタを選び、最初の図形の接続点から次の図形の接続点までドラッグします。「はい」「いいえ」は線の近くにテキストボックスなどで明示します。
- 動かして確認する。図形を少し動かし、線が図形についてくるか確認します。すべての分岐が終点または戻り先につながっているかも読み直しましょう。
図形の位置や色を整える作業は、分岐と接続を確認した後に行うと手戻りを減らせます。次の旧版画面は配置と効果の操作例です。


単なる直線を重ねただけでは、図形を動かしたときに線が取り残されます。接続点が表示されない場合は、使っている線がコネクタか、図形と線が同じ描画キャンバス内にあるかを確認してください。詳しい操作はMicrosoftの描画オブジェクトの説明とコネクタの説明を参照できます。


方法2:Wordの「SmartArt」で手順を素早く図にする

「受付 → 確認 → 完了」のように順序を見せたいだけなら、SmartArtのほうが手早く作れます。
- [挿入]→[SmartArt]を開き、[手順]から流れに合うレイアウトを選びます。
- テキストウィンドウまたは図形に各ステップを入力します。
- ステップが足りなければ、SmartArtを選択し、[SmartArtのデザイン]または[デザイン]から[図形の追加]を使います。
- 色や配置を整え、文書上で読める大きさか確認します。
以下の旧版画面はSmartArtへの文字入力と図形追加の例です。現在のWordでは表示名が異なる場合があります。


SmartArtは手順の概観を素早く示すのに便利です。複数の判断、戻り線、例外処理を厳密に表す場合は、図形とコネクタで組み立てるほうが自由度があります。操作の詳細はMicrosoftのSmartArtフローチャート作成ガイドで確認できます。
Word、Excel、作図ツールのどれを使う?
| 作りたいもの | 使いやすい方法 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 文書に添える数ステップの図 | WordのSmartArt | 分岐や戻り線が必要か |
| 承認経路や条件分岐を含む図 | Wordの図形とコネクタ | 接続点を使い、線が外れないか |
| 行や列に沿って配置したい図 | Excelの図形 | セルの変更で配置が崩れないか |
| 大きな図を何度も編集・共有する | フローチャート専用ツール | 共有範囲、編集権限、書き出し形式 |
Wordでも共同編集は可能です。OneDriveやSharePointなどに保存した文書を共有すれば、対応する環境で複数人が編集できます。「Wordではリアルタイム共同編集ができない」と一律には言えません。共同編集の条件はMicrosoftの案内を確認してください。
図の下書きをGitMindで作る場合



以下は以前の画面例です。現在のボタン名や利用条件は製品画面で確認してください。
分岐が多く、まず流れの全体像を試したい場合は、GitMindのAIフローチャートで文章から下書きを生成できます。例えば「申請を受け付け、内容を確認。承認なら処理して終了、差し戻しなら申請者が修正して再確認」と入力し、生成された図の判断条件と戻り先を手で確認します。Mermaidコードや画像から作る方法もあります。操作手順はGitMindの公式ガイドを参照してください。
AIが作った図は、そのまま業務手順として採用せず、担当者、例外処理、承認条件を確認しましょう。Word文書に載せる場合は、利用中のプランで使える書き出し形式と画像の読みやすさを確認してください。AI生成の利用条件や無料試用回数も利用時点の案内を確認するのが確実です。
よくある質問
Wordで線が図形についてこないのはなぜですか?
通常の線を使っているか、図形と線が描画キャンバスの外にある可能性があります。キャンバス内でコネクタを選び、図形の接続点につなぎ直してください。
SmartArtで「はい/いいえ」の分岐は作れますか?
レイアウトによって表せる形は異なります。判断の条件と戻り先を明確にしたい場合は、個別の図形とコネクタを使うほうが分かりやすくなります。
Wordのフローチャートを複数人で編集できますか?
対応するWordと共有ストレージを利用すれば共同編集できます。文書の形式、保存先、権限、アプリのバージョンを確認してください。
図形が多くてページからはみ出す場合は?
図形の文言を短くし、不要な分岐をまとめましょう。それでも収まらなければ、ページ設定を見直すか、大きな図の編集に向いた作図ツールで下書きを作る方法があります。
まずは図にしたい手順を文章で整理し、一直線の流れならSmartArt、条件分岐があるなら図形とコネクタを選びましょう。最後に、初めて見る人が各分岐の行き先を追えるか確認することが、見た目を整えるより大切です。