Googleの画像生成AI「ImageFX」は、テキストから高品質な画像を簡単に生成できる無料ツールです。このツールは、ユーザーが入力したテキストから高品質な画像を生成することができます。この記事では、Googleの画像生成AI「ImageFX」について、使い方やの画像生成のコツを詳しく解説します。
目次
GoogleAI画像生成「ImageFX」とは
ImageFXは、2024年2月にGoogleによって発表された新しいAI画像生成ツールです。ユーザーはプロンプトを入力するだけで、リアルな画像を短時間で得られます。
2024年5月の更新により、ImageFXは、Google DeepMindの最新の画像生成モデル「Imagen 3」を採用しました。これは、Google DeepMindがこれまでに開発した中で、最も高品質で機能が強力な画像生成モデルです。より豊かなディテールと少ない視覚的アーチファクト、さらに正確なテキストレンダリングを実現することで、写真のリアリズムが向上しています。
ImageFXha直感的なユーザーインターフェースを備えており、特に「表現チップ」を使うことで、生成する画像のスタイルや感情を簡単に変更できるのが特徴です。
「ImageFX」の始め方と基本的な使い方
「ImageFX」の始め方
「ImageFX」の始め方はとても簡単で、Googleアカウントがあれば、だれでも無料で利用できます。以下は「ImageFX」の始め方を紹介します。
1.「ImageFX」公式サイトを開く
2.「Sign in with Google」(Googleアカウントで登録)をクリック
※Googleアカウントがお持ちでない場合、まずこちらからアカウントを作ってください。
3. プロンプト(生成した画像のテキスト説明)を入力して、「作成」を押す
「ImageFX」の基本的な使い方
画像生成の際には、一度に4枚の画像が作成されます。その後、画像の主体や雰囲気などを変更したいなら、ImageFXに入力したプロンプトを修正することもできます。さらに自動でプロンプト候補を提案してくれる機能Expressive chip(表現力チップ)を活用して、選択するだけでよりイメージに近い画像を生成できます。
「もっと作成」をクリックすれば、より多くのスタイルが出てくるので、クリックすれば自動的にプロンプトに追加され、作成ボタンを押せば新しく作成してくれます。
ImageFXの「シード」とは、画像生成時に使用されるランダム性を管理するための番号で、同じシード値を使うことで同じ画像を再生成できます。シードをロックすると、特定のスタイルや要素を維持しながら画像を調整でき、異なる画像を生成したい場合はシードを解除することで多様なバリエーションを得ることが可能です。
下記はシードのロックと解除それぞれで生成した画像の結果です。ロックした場合は画像の類似性が高く、解除した場合はより多様な変化が見られました。
ほかにモデルやアスペクト比を設定することも可能です。現在「ImageFX」はGoogle DeepMindの最新の画像生成モデル「Imagen 3」を使用しております。
一番左上の「ImageFX」ドロップダウンアイコンをクリックすると、「マイライブラリー」が表示され、ここにすべての画像生成履歴が確認できます。
「ImageFX」で思い通りの画像生成コツ
「ImageFX」のプロンプトを作成する際には、具体的で詳細な説明を心がけることが重要です。ただし、現在では日本語プロンプトにより正確な生成がされないため、基本的に英語で入力する必要があります。英語に自信がない方は、ChatGPTやGitMindAIを使って英語に翻訳するステップを踏むことをお勧めします。
プロンプトの重要性
プロンプトは、画像生成AIに指示を与えるための文書であり、画像を生成するための「レシピ」のようなもでです。適切なプロンプトを作成することは、望む画像を得るための重要なポイントです。プロンプトを工夫することで、AIの創造性を最大限に引き出し、独自性のある画像を生み出すことができます。
★ AI画像の要素を理解することが大事です。長くて複雑な文は避け、カンマで区切ったフレーズやキーワードのリストを作ると良いです。また、リアリズムやキュビズムなどのスタイルや色を指定することもできます。
★ A生成したい画像の内容を詳しく説明することが大切です。どんな画像を作りたいのか、スケッチなのか、リアルな写真なのか、3D画像なのかを考えましょう。
プロンプトの始め方の例:
- リアルな写真…
-3D画像… - …のポートレート- …のイラスト- …のスケッチ次に、画像の主題を説明します。
例えば:
- コーヒーテーブルの3D画像- アルバート・アインシュタインのポートレート- バットマンのイラストこのように、具体的な内容を考えることで、より良い画像を生成することができます。
★ プロンプトにもっと詳細を加えましょう。色、形、大きさ、質感などの詳細を加えることで、結果が良くなります。
例えば、ライオンの画像を生成したいなら、「ライオン」とだけ書くのではなく、アフリカン、アジア、ホワイトなどの種類や、森、砂漠、海辺などの環境を説明しましょう。
★ アートの形式、スタイル、参照を定義しましょう。プロンプトに形式やスタイル、参照を加えることで、AIはより良く理解し、適切なデータセットをスキャンできます。プロンプトを改善するたびに、AIアルゴリズムはより正確な結果を出すようになります。
★ 画像の構成、アスペクト、配置を含めましょう。最後の調整を残さないでください。AI画像生成器は、最終出力に追加したすべての詳細を活用できます。キーワードを使って、画像の構成、解像度、アスペクト比、配置を定義できます。
日本語プロンプトで画像生成する方法
GitMindのAI画像生成は、日本語のプロンプトから画像を生成できます。英語が苦手な方には、GitMind AIの利用をおすすめします。日本語を入力するだけで、美しい画像が簡単に生成されます。また、画像のスタイルも選べるため、バリエーションも豊富です。
1.GitMindのAI画像生成サイトにサクセス
2.「今すぐ生成」をクリック
3.日本語でプロンプトを入力して、「生成」を押す
4.右側から画像スタイルを選択して、多様な画像が生成してくれる
ChatGPTでプロンプトを作成
ChatGPTの対話型プロンプトメーカーを使うと、生成したい画像の説明文を日本語で入力するだけで、自動的にプロンプトが生成されます。また、具体的なニーズに応じて対話をしながら修正することもできます。
1.対話型プロンプトメーカーを開く
2.日本語で生成したい画像の説明を入力
3.提示に基づいて、さらに要求内容を修正
4.画像生成用のプロンプトが自動的に生成してくれる
5.プロンプトをImageFXに張り付ける
「美しい日本人女性」(A beautiful Japanese woman)で出力された画像:
ChatGPTで生成されたプロンプトで出力された画像:
GAZAI画像生成AIプロンプトジェネレーター
GAZAIは、画像生成のためのプロンプトを作成するサービスです。自分のアイデアや要求を選択するだけで、AIが自動的に適切なプロンプトを生成してくれます。また、生成されたプロンプトは、さらにカスタマイズや修正が可能で、自分のニーズに合わせた画像生成のプロンプトが正しく生成されます。
GAZAIで生成されたプロンプトにより、ImageFXが作成した画像:
画像からプロンプトを生成
最後に紹介するAI画像生成のコツは好きな画像からプロンプトを生成する方法です。生成したいスタイルの画像を普段から保存しているなら、その画像を直接アップロードすることで、基にしたテキストプロンプトが自動的に生成されます。AIに特定の画像を生成させる際の指示として活用できます。
生成されたプロンプトにより、ImageFXが生成した画像:
他の画像生成AIと比べて、「ImageFX」が優れている点
完全無料
ImageFXは現在、完全無料で、Googleアカウントを持っていれば誰でも利用できます。完全に無料で、これほど高品質な画像を生成できるのは、現在市場にある他のAI画像生成ツールにはない特徴です。
使いやすさ
とても簡単な操作画面なので、初めて使う人でもすぐに使い方を覚えられます。複雑なプロンプトは必要なく、簡単な数語だけで非常に高品質な画像を生成できます。高品質な素材として十分に使えます。
優れた画質と表現力
ImageFXはGoogle DeepMindの最新の画像生成モデル「Imagen 3」を採用し、生成された画像の品質は非常に高いです。
- 高解像度:生成される画像は非常に高解像度で、細部まで鮮明に描写されます。
- 多様なスタイル: 様々なアートスタイルやテーマに対応しており、ユーザーの要求に応じた画像を生成できます。
- 迅速な生成:画像生成の速度が向上しており、短時間で高品質な画像を得ることができます。
独自機能Expressive Chip(表現力チップ)
ImageFXのExpressive Chip機能は、プロンプトの一部を簡単に変更できるImageFXの独自の機能です。Expressive Chipは自動でプロンプト候補を提案してくれるので、そこから選択することでよりイメージに近い画像を簡単に生成できます。この機能は、ユーザーが入力したテキストやプロンプトに基づいて、より感情的で表現力豊かな画像を生成することを目的としています。
セキュリティ対応SynthID機能
ImageFXのSynthID機能ImageFXのSynthIDは、生成された画像に独自の識別情報を付与する機能で、画像のオリジナリティや著作権を保護します。この機能により、ユーザーは自身の作品を安心して使用できる環境が整います。
「ImageFX」の商用利用について
「ImageFX」の商用利用について現時点では、「ImageFX」の商用利用に関する明確な記載は公式サイトや利用規約にはありません。そのため、不正使用や権利侵害を避けるには注意すべきです。Googleが公開している「生成AIの使用禁止に関するポリシー」を確認することをお勧めします。
まとめ
以上はGoogleの画像生成AIツール「ImageFX」の使い方及び画像生成コツの紹介でした。筆者自身の使用感から言うと、ImageFXは非常におすすめです。画像生成AIを試してみる方ならぜひ利用してみてください。
コメントを書く